【玄岳・氷ヶ池】360度のパノラマと富士山が望める
新宿からの距離は2時間程度と、奥多摩までの所要時間と同程度で行ける熱海の山が、玄岳(くろたけ)です。山頂は開けており、360度のパノラマと富士山が評判です。今回は氷ヶ池も通過するコースを選択しました。本格的な温泉旅行とセットで、熱海を堪能します。
伊豆東海バスで熱海市街を抜け、登山口へ
JR熱海駅・伊豆東海バス3番乗り場から「ひばりが丘」行きに乗り、「玄岳ハイクコース入口」の停留所で下車します。伊豆東海バスはICカード非対応なので、運賃は現金で用意しておきます。
住宅街から登山口までは、20分ほど舗装道の坂を歩きます。
登山口に到達して先に進むと、左手に竹林が広がります。
笹で怪我をしないよう、装備は万全に
大きな岩もなく、ぬかるみにさえ気をつければ歩きやすいコースですが、笹で覆われている箇所があります。
そこまで鋭利な葉はではありませんが、山頂近くでは、伐採されていないときは身長170cmでも頭まで覆われるほど背丈の高い笹が生い茂る箇所が200mほど続きました。
念のため、長袖・長ズボン・軍手・顔を覆うタオルなどを準備しておくのが安全です。
山頂は360度のパノラマ
背の高い笹薮を抜け、山頂に到着すると、評判通りの360度のパノラマ風景が広がります。
山頂にはパラグライダーも
登山道中では他の登山客とほとんどすれ違いませんでしたが、山頂にはパラグライダーのチームがいました。無線で連絡を取り合い、事故が起こらないように1人ずつ飛び立っていきます。浮遊している様子は気持ちよさそうでした。
キャノピー(翼の部分)を寝かせて複数人がスタンバイすると、山頂の半分以上が占められ、このコースの特徴である360度のパノラマを十分堪能できなかったのは少し残念でしたが、、
もしバッティングを避けたいなら、積乱雲や寒冷前線が接近しているときか、風速が平均5m/sを超える強風の日を狙うなど。眺望とはトレードオフになりそうですが。
伊豆スカイラインを横切るときは看板が目印
下りは笹が伐採されて、見晴らしも良く、通りやすい道でした。
伊豆スカイラインを横切るところは、注意が必要です。道路には歩道がなく、通行車両はかなりのスピードで駆け抜けていくので、看板の通り、歩行者の通行は危険です。
道路の両側とも、登山道のそばに看板があります。向かい側の登山道も、看板のすぐそばから始まります。左手に車向けの展望スペースがありますが、そちらからは通り抜けできません。
この地点から氷ヶ池までの途中に、急な坂があります。張られているロープを使って、気をつけて下ります。
氷ヶ池からも富士山を望める
写真では池の水が少ないですが、笹原を抜けて景色が開け、爽快な景色が広がります。雲が晴れていれば富士山も見え、山頂に次ぐ絶好の休憩スポットです。このときは我々の他に1組だけで、ゆっくり休憩できました。
玄岳ICのそばで熱海新道に進まず、引き続き登山道を歩きました。途中、錆びているが眺めの良い展望台があります。往路の道と合流する地点までの上り坂が急でした。
熱海の素晴らしさを再発見
秋、晴天の土曜でしたが、2時間半の工程ですれ違った登山客は5組程度という、落ち着いた登山を堪能できました。新宿からほぼ同距離の奥多摩とここまで混雑状況に差があるのは、山自体の知名度の差はあれど、新幹線を含めた交通費が少し高額になることも一因でしょうか。
熱海はこれまで何度も温泉旅行に来ていますが、今回はしっかり体を動かしたお蔭で、いつもより旅館の夕食が美味しく感じ、温泉の良さが身にしみました。