野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

ドライレイヤーの2大ブランド、ミレーとファイントラック

私たちが登山を開始したのは初夏で、しかも2018年の夏は猛暑だったので、汗対策は喫緊の課題でした。

衣食住のうち「衣」には極端にケチな私ですが、ドライレイヤーはかなり早い段階で購入したのを覚えています。

レイヤリングとは

登山においては、運動量・標高差・天候など、状況・環境の変化に伴い、適切な衣服は常に変化します。雨や汗で体が濡れ、体力が低下するのを避けるため、機能性衣料を重ね着するのがセオリーです。

この重ね着により、天候・運動量の変化に応じて着脱して温度調節を行うことをレイヤリングといいます。

ファイントラックでは、5レイヤーを提唱しています。

最強の5レイヤリングとは | 国産アウトドアブランドのファイントラック

ドライレイヤーとは

上記のファイントラックのサイトでは、肌に近い順から、以下の5レイヤーに分かれます。

  • L1 ドライレイヤー
  • L2 ベースレイヤー
  • L3 ミッドレイヤー
  • L4 ミッドジェル
  • L5 アウターシェル

ドライレイヤーは、通常いちばん外側のアウターシェルに施す撥水加工を施すなどして、汗をベースレイヤーに逃がすことで肌から水分を遠ざけ、汗冷えを防ぐためのレイヤーです。

代表的なドライレイヤー

様々なブログを参考に拝見しましたが、人気はミレーとファイントラックに集中しています。

ミレー

網目状で見た目のインパクトが強いですが、機能は確かで、プロも着用しているそうです。

ヒートテックでエベレスト登頂 実はドライナミックも下に着ていた

女性のためのトレイルランニング装備の選び方 【浦谷美帆のトレイル女子ランあいうえお】 | RuntripMagazine[ラントリップマガジン]

温泉の脱衣所で恥ずかしいという意見もあるようですが、ジロジロ見られたことはないので、もう慣れました。

  

(ミレー)Millet DRYNAMIC MESH NS CREW MIV01248 0247 BLACK - NOIR L/XL(EUサイズ)

(ミレー)Millet DRYNAMIC MESH NS CREW MIV01248 0247 BLACK - NOIR L/XL(EUサイズ)

 

 

 

ファイントラック

オールラウンドのスキンメッシュの他、アスリート志向者向けのパワーメッシュ、水中や雪上向けのアクティブスキンの3種類があります。 

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュT メンズ BK FUM0412 M

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュT メンズ BK FUM0412 M

 

  

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュT女性用 FUW0412 ブラック M

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュT女性用 FUW0412 ブラック M

 

 

ミレー・ファイントラックのドライレイヤーの違い

ドライレイヤーの2トップであるファイントラックとミレーですが、よくよく調べると、違いがあります。

ファイントラック スキンメッシュは「撥水」ウェア

ファイントラックのドライレイヤーは、撥水加工が施されています。本来なら1番外に着用するアウターに施されている撥水加工を、あえて肌に1番近い場所に着用するドライレイヤーに施すことで、体表から汗を遠ざける仕組みです。

www.finetrack.com

しかも、ファイントラックは自社で洗剤も販売しています。

ファイントラック finetrack オールウォッシュ FCG0101 ONESIZE

ファイントラック finetrack オールウォッシュ FCG0101 ONESIZE

 

 「ドライレイヤーも防水透湿素材も洗える」とのことなので、どの洗剤を買うべきか迷わず済み、便利です。

ミレー ドライナミックメッシュは「疎水」ウェア

一方、ミレー ドライナミックメッシュでは、素材としてポリプロピレンが使われています。水を含まないポリプロピレン毛細管現象で、汗を吸い上げ、ベースレイヤーに放出する仕組みです。

www.millet.jp

ファイントラックのサイトによると、ポリプロピレンに代表される「疎水」アンダーウエアでは、生地を構成する繊維表面に水分が膜を張って残るため、汗が肌に滞りやすくなるそうです。

私はミレーしか着用したことがないので、両者の比較はまだできませんが、ミレーを半年着用していてニオイが気になったことを記事にまとめました。

quiet-nature.hatenablog.com 

ドライレイヤーの代替で着ていた衣料

ドライレイヤーの難点は、やはり価格。

上記どちらの商品も、インナー1枚で4千円程度です。

通常のインナーと比べると高額に感じて、はじめは購入を渋って、家にある吸水速乾インナーで代替できないか試しました。

エアリズム

私以外にも多くの方が購入したことがあるであろう、エアリズムのインナーを着ていたところ、7月にもかかわらず、大量にかいた汗で背筋がひんやり、汗冷えで苦しくことに。

エアリズムは安価で便利ですが、あくまで日常使いが主な用途です。

ヨガウェア

次に、ホットヨガにも活用できるという吸水速乾ヨガウェアを着ましたが、これも汗冷えでNG。

運動時間が1〜2時間程度のヨガ用インナーは、行程が3〜5時間と長い登山には向きませんでした。

 

ここで諦めて、ようやくミレーのタンクを購入し、その効果を実感しました。

私が平均より汗かきであるということもあるかもしれませんが、汗冷えを感じなかったのは、ミレーのドライナミックタンクのみでした。

ファイントラックではなくミレーを選択したのは、私の対象サイズがたまたまAmazonで安かったためです。

 人気商品のため、割引クーポンの対象にはなりづらいですが、夏は長袖の方が安いときもありました。タイプやサイズによって多少は価格変動があるようです。 

 

 

ドライレイヤーの活用方法

夏だけでなく冬も、一年中おすすめ

夏だけではなく、冬も大活躍です。

登山開始時には、運動量が増えて後で暑くなることを見越して、やや肌寒いくらいの服装で登りはじめるのですが、上りのときの運動による発熱は想像以上のもので、すぐに汗をかきます。

先日、旅行時に幕山に登ったとき、低山で荷物を増やしたくないので、冬で発汗量も少ないだろうと油断してヨガ用インナーを着ていたところ、見事に汗冷えにさいなまれました。

以降は、標高差が少なくても、登山の場合は必ず着用しています。

ベースレイヤーとセットで効果を発揮

肝心なポイントですが、このドライレイヤーは、すぐ上に組み合わせるベースレイヤーの性能次第で、パフォーマンスが大きく左右されます。

様々なブログを拝見していて、ドライレイヤーはほぼ上記2択で決まりなのですが、それと組み合わせるべき理想のベースレイヤーに関しては言及がなかったり、逆に各人のおすすめ商品が分散しており、なかなか決め手となる商品を1つに絞り込めません。

そのテーマについては別の記事で触れたいと思います。