【塔ノ岳】マイペース登高能力テストで、自分の登山力を把握できる
先週末は、塔ノ岳に行ってきました。
半年前、登山道具を揃えて1番最初に登ったのが、この塔ノ岳でした。しかし、ヤマレコも使い始めたばかりで、ペース配分などまだ知らず、延々と上り坂が続く大倉尾根の途中でバテてしまい、登頂を断念。
以来、半年間、低山で修行を重ね、いよいよ半年前のリベンジです。
塔ノ岳の登山コース
初心者にとっては、1つの関門となる山ではないでしょうか?
富士山に登る前の練習として使う方も、多いと聞きます。
大倉尾根ピストン
大倉バス停(3分)→大倉山の家(21分)→観音茶屋(17分)→雑事場ノ平(4分)→見晴茶屋(18分)→一本松(17分)→駒止茶屋(9分)→堀山(7分)→堀山の家(21分)→天神尾根分岐(21分)→花立山荘(9分)→花立(5分)→金冷シ(57分)→塔ノ岳(14分)→金冷シ(4分)→花立(6分)→花立山荘(14分)→天神尾根分岐(10分)→堀山の家(6分)→堀山(7分)→駒止茶屋(9分)→一本松(8分)→見晴茶屋(2分)→雑事場ノ平(9分)→観音茶屋(14分)→丹沢クリステル(4分)→どんぐり山荘(2分)→ゴール地点
最も一般的なコースです。今回はこちらを選択しました。
丹沢山・鍋割山も周回
上級者は、塔ノ岳登頂後に丹沢山に向かうなり、途中で鍋割山に足を伸ばすなども可能です。
マイペース登高能力テストにも挑戦
マイペース登高能力テストも行いました。
日本の47都道府県のうち、最も山岳遭難件数が多いのはどこか、ご存知ですか?
答えは、上高地などの人気エリアも属する長野県で、年間300人が山岳遭難に合っているそうです。
この対策として、長野を含むいくつかの都道府県では、山のグレーディングが行われました。
これをマイペース登高能力テストの結果と合わせると、自分の力量に合った山選びができます。
自分で講習会にでも行かない限り、山の難易度や自分の登山能力を客観的に把握できる機会はないため、このデータは、誰でも手軽にできる有効な安全対策として役立ちます。
山と渓谷2018年4月号「大人の登山学」にも掲載されている特集で、塔ノ岳でのテスト詳細が掲載されていて、自分もやってみようと思いました。
山と溪谷 2018年4月号「大人のための登山学 何歳でも成長できる、現役で登り続ける方法」「望月将悟・40歳。現在地とこれから」「ワンランク上の残雪の山」「残雪期登山コースガイド」
- 作者: 山と溪谷編集部
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2018/03/15
- メディア: 雑誌
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もしこの塔ノ岳に登頂でき、マイペース登高能力テストの結果も良好なら、今年はいよいよ信州にトライできるかと、気合を入れて望みました。
塔ノ岳山頂までの道のり
今回は登頂とテストに集中したため、写真が少なめでスミマセン。
登り始めの斜度はそこそこ。鎖場や難所もなく、技術的な難易度は低い山です。
人が多いので追い越し・追い越されも多くなります。上級者っぽい人もゆっくり歩いているのを見かけます。それだけ、最初に体力を温存しておかなければ、最後の馬鹿男子を登り切れないのです。
ぬかるみが散見され、枕木の階段が豊富に設置されています。この辺からいよいよきつくなります。
ひたすら上り坂です。階段は、割と足を大きく上げなければならないので、ちょこちょこ坂を登る私にとっては、苦手なタイプです。
皆さん、自分のペースで登っていきます。
花立山荘に到着。この日は快晴で、富士山がとてもきれいに見えていました。
途中、可愛らしい犬がいて癒されました。
標高1000メートルを超えてくると、だいぶ残雪が目立ちます。アイゼンは不要ですが、ぬかるみがひどくチョコレートフォンデュ状態の箇所がいくつもありました。
塔ノ岳山頂の様子
最後までしっかり階段が続き、ようやく登場。山頂は風も強く冬の寒さでしたが、達成感はひとしおでした。
人はいつもより少なめかな?
あれほど辛かった4時間の上が嘘のように、下りは2時間半でさくっと降りられました。
マイペース登高能力テスト結果
テストの結果ですが、コース標高差1203m÷登高時間(=累計時間-休憩時間)で計算します。
結果、累計時間3時間50分/休憩58分/登高時間2時間52分で、6メッツ台(300m/h以上)寄りのギリギリ7メッツ台(400m/h以上)でした。
技術難易度A・Bの山を登るのは体力的リスクは低いものの、C以上の山を登るにはもう少し体力が必要とのこと。
立ち寄り湯は、湯花楽 秦野店
渋沢駅まで電車で戻り、徒歩で湯花楽秦野店に向かいました。
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最後に
パートナーは半年前に自分だけ登頂済みなので、今回はあまりモチベーションなく、しかしそつなくこなしていました。普段から同じ山に登り、日ごろのトレーニングの時間は私より少ないのに、それほど苦もなく上りをこなしていくのは、ちょっと嫉妬します。
今回も、あの大倉尾根をサクサクと登っていく上級者の方がたくさんいました。皆さん特にムキムキというわけでもなく、標準体型。中にはけっこう細身の方もいらっしゃいました。登山に関しては、体型だけでは実力は全然わからないですね。
信州は以前から行きたいと思いつつ、事故も多いので怖いイメージがありましたが、ひとまず、信州で自分がリスク低く登れる山が明確になり、モチベーションが上がりました。
ようやく、次のステージに進めた気分です。
引き続き登山とトレーニングを継続しつつ、年内の残りの登山計画を楽しみに立てます。