登山初心者向けの楽しい低山コース【関東】
今でこそ塔ノ岳にも登れるようになりましたが、登山を始めて最初の半年は、隔週と言えど本格的な山に登るのはしんどいので、観光地のそばの低山を中心に回っていました。
結果的には、体力も付き、土日に電車で遠出するペースや、洗濯の仕方もつかめました。
ブログの執筆と登山は似ていて、スモールステップでも良いので、一定のペースでずっと続けていると、だんだん楽しさが実感できるようになってきます。
今日は、登山を始めて半年間の間に訪れた低山を、まとめてご紹介します。これから登山を始めようかな〜と思っている方のお役に立てば嬉しいです。
低山登山の良い点
1日で、登山と街遊びの両方を楽しめる
慣れてくると、週末に丸一日、山に入るのも楽しいものですが、最初はなかなか難易度が高いかもしれません。特に気持ちの上で。
例えば、鎌倉の天園コースなら、ハイキングを楽しんだ後に、小町通りや長谷寺などに立ち寄り、おいしい食事を堪能することも可能です。
限られた貴重な週末。1日で登山と街遊びの両方を楽しめると、土日のうち1日はおでかけで、もう1日は家でゆっくり過ごすスタイルも可能です。
適度な人通りがある
今回ご紹介するコースは、標高差が小さくコースが短い割には、人とのすれ違いが定期的にあります。万が一、途中で何かあっても、山に1人に置き去りにされる可能性は、他の山よりは低いです。
私が訪れたのは週末なので適度な人通りでしたが、平日だと閑散としたコースもあるかもしれません。実際、湯河原の城山は平日に行きましたが、ほとんど誰ともすれ違いませんでした。
そして、低山と言えど山ですので、準備や装備は必要です。低山コースでは、年齢層高めの方々とすれ違うことも多いですが、皆さんしっかり登山の装備をして、グループで登山を楽しんでいらっしゃいます。
食料・水分補給できるポイントがある
通常の登山では、原則として、途中で食料や水分の補給はできません。山小屋で例外的に入手可能ですが、それも限られています。気候やコースを計算して、必要量を持っていかなければなりません。初心者にはこれが意外と難しいものです。食料・水分のマネジメントに自信がない初心者のうちも、途中にコンビニがあるコースなら、保険として使えて安心です。
トイレに立ち寄るポイントがある
食料や水分の補給ポイント同様、登山道にはトイレもほとんどありません。たとえば飯能アルプスには、途中の住宅街にコンビニがあります。コンビニでは、きれいなトイレに立ち寄れます。
途中で街に戻るポイントがある
途中で住宅地を通過するコースなら、もし最初の段階で辛ければ、そのまま住宅地を経由してハイキングを中断することも可能です。一度登山を開始したら、自分の足で同じ道を引き返すしかない山に比べれば、安心感があります。
登山道がよく整備されている
人が多い低山は、初心者が多く通行することがあらかじめ想定されているためか、登山道がよく整備されているケースが多いです。目印となるピンクのリボンはもちろん、滑りそうな危険がある場所や、コースを外れて道迷いしそうなポイントにロープが張ってあったりなどです。
都心からアクセスしやすい
鎌倉・大磯・横須賀など、登山ではなく通常の観光地としても楽しめる場所ばかりです。自宅の場所によっては、奥多摩に向かうよりも手軽にアクセスできます。
子供やペットと一緒に楽しめる
お子さんや小型犬を連れて登山をしている方もよく見かけます。
各種準備と道迷い対策は必須
通常の山よりは難易度が低いという点を強調してきましたが、それはあくまで、本格的な山と比較した上での話です。
十分な準備は必要で、特に道迷い対策は必須です。トレッキングシューズや、体力に応じてトレッキングポールも常備しましょう。
道迷い対策にはヤマレコがおすすめです。スマホが不慣れなら、デジタルではなくアナログの地図でも問題ありません。
関東の低山ハイキングコース
横須賀: 大楠山
山頂に螺旋階段状の展望台があり、上に登ればさらに見晴らしが良くなります。海が近く、空気が澄んでいれば遠くに富士山も見えます。
都心から向かう場合は、よこすか満喫きっぷと組み合わせれば、食事・温泉・交通費込みで大人ひとり3,000円ちょっとで済むので、お得です。
鎌倉: 天園
長谷寺・銭洗い弁天などの観光スポットには何度も行ったことがあるのに、恥ずかしながらハイキングコースに行ったのは去年が初めてでした。北鎌倉駅から鎌倉駅からもアクセスできるので、体を動かした後にちょっとリッチな懐石なども楽しめる、ぜいたくなコースです。
湯河原: 幕山・城山
近くの熱海や箱根と比べてしまうとと少し知名度の低い湯河原ですが、ここにも注目の低山があります。幕山には、約4000本の梅が咲き誇る立派な梅林があります。城山では、源頼朝縁のスポットを散策できます。どちらも、なかなか登りごたえがあります。
飯能: 多峯主山
標高差は300m程度ですが、武蔵横手駅をスタートして宮沢湖まで通せば、コース全長は11kmまで歩けます。住宅地に立ち寄るので、自分の体調に応じてコースを柔軟にのばしたり縮めたりできるのが利点です。
登山道は人がまばらでも、多峯主山の山頂は、ツアー客と遭遇したこともあり、人で大賑わいでした。新宿や西武ドームなども見渡せます。
最後に
本格的な山だけが、登山やトレッキングの対象ではありません。山と渓谷社からも、低山に関する素敵な本が出ています。
山と渓谷社の本は、Kindle Unlimitedの対象になっているものも多く、月額980円で読み放題です。
各コースのことを思い出しているうちに、また行きたくなってきました。