【日光男体山】GW10連休最終日登山。2019年は4/25に開山
ゴールデンウィーク10連休の最終日は、日光男体山に登ってきました。
累計山行日数はもうすぐ30日になりますが、じつは、日本百名山は筑波山に続いてこれが2座目です。
都心から日帰りで行ける日本百名山は(私の体力では)筑波山くらいなので、他の百名山に行こうとすると、必然的に宿泊旅行になります。
ちょうどゴールデンウィーク時期に山開きということで、2ヶ月ほど前から旅行の日程を組んで、狙っていました。
男体山は二荒山神社の境内で、普通の山とは異なるいくつかのルールがありますので、それらもご紹介します。
日光男体山の開山・閉山スケジュール
日光男体山は、標高2,000メートル級の山で、山頂付近は5月でも雪が積もっています。
そのため、積雪の厳しい冬季を中心に、半年間は山が閉鎖され、登山はできません。
これまでは5/5頃が山開きでしたが、2019年から、4月25日が山開きになりました。
山開き: 2019年4月25日〜11月11日
近年の気候変動により4月下旬並びに11月上旬に雪が少ないこと、開山時期を早く&閉山時期を遅くしてほしいと要望が多かったことが理由だそうです。
男体山の登拝期間『4月25日から11月11日まで』への変更のお知らせ |新着情報|日光観光ライブ情報局
日光男体山のトイレ
トイレは、二荒山神社外の1カ所のみです。盗難が相次いだため、トイレットペーパーはありません。持参するか、トイレ外の100円の水洗ティッシュを購入しましょう。
また、登山開始から山頂まで、道中すべて含めても、トイレはここにしかありません。持ち物の上でも触れますが、携帯トイレは持参した方が良いです。
日光男体山山頂のライブカメラ
山頂にはライブカメラがあり、毎時59分59秒に認定、撮影が行われます。このタイミングを狙って写っている登山客も多く見受けられます。
日光男体山登山におすすめの持ち物
いつもの登山道具に加えて、あったら便利なものをピックアップします。
携帯トイレ(通年)
登山を開始すると、トイレはありません。中宮祠では「十分に対策してください」という説明でしたが、御神体山で用を足すのはNGだと思います。
自然に帰ると思われるかもしれませんが、野生動物とは異なり、登山者みんなが山で用を足したら、バランスが崩れて山が汚れてしまいます。携帯トイレを持って行くことを強くおすすめします。ポンチョ付きだと便利です。
軽アイゼン・チェーンスパイク(5月上旬)
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5月といえば東京は最高気温25度を超す温暖な日も出てきますが、日光は10度前半ととても寒いです。日光男体山の山頂には残雪もあります。
ヤマレコの他の方の参考記録を見て、アイゼンは持っていたほうがいいとあり、お守りがわりに持参しました。
イワタニの4本爪軽いアイゼンは、片足85gと軽量。邪魔になりませんでした。
結果的には使いませんでしたが、岩と見分けがつかないアイスバーンもありました。途中で雪や氷が降り、天気が変わりやすいので、やはりアイゼンかチェーンは必要だと思います。
防寒テムレス(5月上旬)
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7〜8号目の岩は、トレッキングポールは使えず、ひたすら手を使って登った方が便利でした。軍手を持参したのですが、途中で雨が降ってきてびちょびちょになってしまいました。防寒テムレスなら、裏起毛で暖かく、破れにも強いので、登山が快適になると思います。
加えて、トレッキングポールを使う場合は、ポールを格納できるザックが必要です。
日光男体山の登山ルート
注意点1: 登拝門からの出入りが正式ルート
ヤマケイでも複数のルートが掲載されていますが、二荒山神社中宮祠の登拝門から出入りするのが、正式な登拝ということです。
中宮祠で受付手続きを行い、名簿に住所・氏名を記入し、500円を支払います。首から下げるお守りをもらえます。
注意点2: 開山期間以外の登山はNG
上記の開山時期以外の登山は、原則NGです。日光二荒山神社のページにも記載があります。
登山期間など必ずお守りください。
日光男体山山頂までの道のり
中宮寺での受付時に、3〜4合目あたりの説明を受けます。
「一合目」などの道標が、明確に登山道に置かれています。
階段が少なく、歩幅が制限されないので歩きやすいですが、ふと横を見てみると、なかなかの斜度です。斜度20度、スキー場中級コースくらい?
ゴールデンウィーク・ 5月上旬は積雪と氷に注意
4合目を過ぎると、ちらほらと雪や氷が現れます。
特に氷は、一見すると岩と見分けがつきませんが、上に乗ると滑って大変危険です。氷の上を歩かず、岩の上を歩けば、転倒は防げます。
7〜8合目あたりに岩場
7〜8号目は、岩が多いことで有名です。手足を使って登り、トレッキングポールはかえって邪魔になりました。
この箇所は、そこまでの傾斜ではありませんが、ボルダリングの心得があるとないとでは、登りやすさが全く違うと思います。疲れない&安全な体勢の知識があるだけでも、覚悟していたよりは楽に登れました。
私たちが登った時は悪天候で、9号目あたりでは雪と氷が降ってきました。
山頂に到達しましたが、あいにくの天候。上部にライブカメラ撮影機が写っていますね。ここから撮影しています。
天気は下り坂とは聞いていましたが、下山中、もやが出てきました。午後雨を過ぎたあたりから土砂降り。
しかし、晴れていればこんなに良い眺めだったとは・・!
綺麗な写真を見て、記憶を上書きしてます。
また、晴れたときに行かないと。
最後に
翌日、戦場ヶ原から眺めた男体山です。積雪がきれいです。遠くから見ると特に立派で、こんな山を登ったとは、にわかには信じられません。
日光男体山の初登頂は、782年勝道上人によって成し遂げられたそうです。
1200年の時を経て、今は登山道も整備され、登山グッズは充実し、GPSもあります。厳しい修行を積まなくとも、半年か1年くらい山登りを練習すれば、多くの人に登れる可能性が開けています。
そればかりではなく、男体山登山を楽しんだ翌々日には、都心の大勢の人の中で仕事に向かっている自分がいます。
昔は到底なし得なかったことが、簡単にできるようになった便利な現代で、何を成すべきか、常に考えさせられます。