野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

はてなブログなら無料で使える高機能ヒートマップ【事例あり】

先日の記事にも少し書きましたが、はてなブログのメリットの1つが、無料で高機能ヒートマップのPtengineを使える点です。

quiet-nature.hatenablog.com

 

通常は有料でなければ使えないPtengineを、はてなブログのユーザーだけの特別プランで、無料で使えます。

ヒートマップツールとは?

ヒートマップツールは、サイト訪問者がよく見たコンテンツやページを、サーモグラフィーで可視化します。これにより、データを直観的に理解できるようになります。

ヒートマップツールの主な利用シーン

コンバージョンや導線改善が目的です。

私の場合、まだそこまでPVが多くないサイトながらも、ありがたいことに毎月アマゾンアソシエイトで一定の収益があります。

記事をリリースして数ヶ月後はとてもよく売れていた商品があるのですが、やはり時間が経つと徐々に売り上げが鈍ってくるため、原因を調べるために、ヒートマップツールを探していました。

そこで、はてなブログ用のPtengine特別キャンペーンを見つけたという次第です。

ほとんど流入がない場合は、十分に活用できません。その場合は、まずは一定の流入を集めることが最優先です。

Google Analyticsではダメなのか?

同じく流入等の分析で有名なツールに、Google Analyticsがあります。

多くの場合はGoogle Analyticsで事足りますが、ヒートマップはJavaScript等を活用して、画面のクリック箇所やスクロール状況を視覚的に確認できます。

  • URL単位ではなく位置として、具体的にページのどの箇所がクリックされているか?
  • 記事を最後まで読んでくれているのは、サイトの訪問者のうち、どれくらいなのか?

これらがわかるのが、Google Analyticsとの大きな違いです。

なお、Google Analyticsも、Chrome拡張機能を使えばヒートマップに似たUIでデータを表示できます。

Chrome 拡張機能「Page Analytics」 - アナリティクス ヘルプ

chrome.google.com

しかし、これはURL単位で計測しているデータで、たとえばページ内に同一のURLが複数設置されていた場合、それぞれのクリックを分けてみることができません。パラメーターでもつけていない限りは。

また、この拡張機能は今後アップデートされないそうです。

Ptengineとは

世界180ヶ国、17万以上のユーザーにサービス提供しているヒートマップツールです。通常は有料でなければ使えないところ、はてなブログのユーザだけ特別プランが用意されています。キャンペーンページから申し込みできます。

はてなブログユーザー専用プラン|Ptengine

  はてなブログ特別プラン Ptengine 通常プラン
ページビュー 25万 PV/月 2万5千 PV/月
ヒートマップページ数 無制限 1 ページ
イベントトラッキング 2万5千 イベント/月 0
プロファイル数 1 1
ドメイン 1 1
ユーザー数 1 1
アクセスログ保持期間 6ヶ月 3ヶ月
ヒートマップ保持期間 3ヶ月 3ヶ月

はてなブログ特別プランでは、ヒートマップページ無制限というところが良いですね。ページビューも月間25万以上となると、個人ブログにしては規模が大きい方なので、多くの場合はアクセス制限なく使えることと思います。

データが欠けて網羅性が損なわれると、利用価値が下がるので、制限を受けないのは嬉しいです。

Ptengine導入方法

登録方法やタグ設置は、はてなブログ公式ヘルプページにまとめられています。

help.hatenablog.com

タグをゲットしたら、デザイン設定 > カスタマイズ > フッタに貼り付ければOKです。

ヒートマップで得られる知見

一般的なブログに比較的広く当てはまるような点について、一例をご紹介します。

記事は最後まで読まれない

記事を書いている本人は、何度も見直して渾身の記事をリリースしているかもしれませんが、実際のところ、記事が最後まで読まれる割合は、残念ながら100%には届きません。

これは、スクロール到達機能で調べられます。

当サイトで数記事のデータを見たところ、だいたい30〜40%程度です。

途中に意図的に離脱ポイント(アフィリエイトリンクなど)を設定している場合は、気にする必要はありませんが、最後まで読んでもらうことを想定して書いた記事ならば、改善の余地があります。

もちろん記事によってこの割合は異なります。自分の記事間で比較してみると、発見があるかもしれません。

「ユーザーが次にアクションを起こすのは、記事を読んだ後なので、記事下に広告等設置するのが良い」という説があります。しかし、記事が最後まで読まれる割合次第では、ユーザーが離脱する前、もっと上にコンバージョンポイントを持ってきた方が賢明です。

読者やリピーターはリアクションしてくれる

このブログで度々言及している「読者はページをじっくり読んでくれて、スターやブクマを押してくれる」という説を、Ptengineを使って確認してみます。

使うのは、ヒートマップの比較機能です。異なるセグメントをかけた画面を、横に並べて変化を視覚的に把握できます。

当ブログの流入検索エンジンからの割合が多いので、今回は、検索エンジンからの流入者と、それ以外(読者やリピーター)を比較します。

左が検索エンジンからの流入、右がそれ以外です。

記事終了までスクロールしている割合は、右側の方が5%ほど高いです。また、はてなスターや人気ランキングサイトのバナーも押すなど、リアクションを起こしてくれていることがわかります。

自分も、検索で見つけたサイトはさらっと流し見する程度なので、この傾向には納得です。やっぱり読者やリピーターは大切に!

もちろん、検索エンジンから流入してくれるユーザーにも行動傾向があり、それはそれで大事なので、どちらも貴重なお客様です。

目次はよくクリックされる

収益優先のサイトである場合、もっとも見るべきは、「ここは絶対押して欲しい」とあらかじめ目論んだアフィリエイトリンクでしょう。本命のリンクがクリックされていなければ、そこに至るまでの文章や位置を再検討する必要があります。

収益目的どうかに関わらず、どのサイトでも割と当てはまるのが、目次がよくクリックされていることではないでしょうか。

SEO観点では、最低でも1,200文字、多い時は4,000〜8,000などの文字数で記事を書きます。しかし、多くのユーザはシンプルなQ&Aを求めます。途中の長々とした説明は不要です。そのとき、文字数の多さとユーザビリティーの両方を担保するには、目次が不可欠と言うわけです。

下の画像は、同じページについて、左でPC、右でスマホのデータを比較しています。特に、PCよりもスマホの場合、顕著に目次がクリックされています

スマホからの流入がメインのサイトで、ある程度長い記事を書く場合は、目次は挿入したほうが良いでしょう。

もっとも、目次をクリックしてお目当ての章だけ読んで離脱されないよう、工夫の余地があります。

最後に

その他、鉄板の使い方は、公式ページにまとめられています。

鉄板な使い方 - Ptengine ヘルプセンター

現状のはてなブログユーザー向けプランだと、アクセスログ保存期間は6ヶ月、ヒートマップ保持期間は3ヶ月。データが少ないとうまく分析できないので、まずは流入を増やすか、3ヶ月くらいデータを溜めて見ると良いです。

私もどこかで時間を取って、Ptengineの導入目的だったAmazonアソシエイト成果改善のための分析を行いたいと思います。