【苗場山】山上湿原の開放感を味わう
先日、日本百名山9座目の苗場山に行ってきました。無印良品津南キャンプ場に宿泊したので、そこから行ける日本百名山という視点から選んだ次第です。
苗場と言えば、スキーリゾートとしての知名度がとても高いので、知っている人も多いでしょう。湯沢にも宿泊しましたが、現地の看板や街の雰囲気からは、夏よりも冬の方がハイシーズンであることが感じられました。
苗場山の特徴
- 8合目以降、山上湿原の開放感を堪能できる
- 8合目以降は風が強くなることもあるので、上着必須
- 標高差約850km.標準タイム往復6時間半コース。初心者には少しきつめか
- 晴れでもぬかるみが多く、足元が滑りやすい以外は、危険箇所の少ない山
- 鎖が設置してある箇所が複数あるが、鎖場としての難易度はそこまで高くない
- 9月上旬は日差しが強く、夏のように暑かった
苗場山の登山コース
いくつかありますが、今回選択した小赤沢側からの方が、難易度は低いと言われています。
苗場山山頂までの道のり
例によって、登山口に到着するまでくねくね道ですが、駐車場から登山スタートです。駐車場にはお手洗いがあります。
価格のない砂利の駐車場でしたが、9月上旬の日曜日、そこそこ賑わっていました。
登山口には「ここから先は登山の装備が必要です」という注意喚起が。
登山口直後で、すでに3合目です。
道中の標識で、現在の位置・次の標識までの距離とおおよその所要時間が分かります。
道中はぬかるみが多く、滑る箇所も
登山道は、晴れていてもぬかるみが多数あります。地面が乾きにくいのでしょう。
ぬかるみ回避のために設置された足場があるのですが、この摩耗した木の足場が滑る箇所もあるので、要注意です。
苗場山の鎖場の様子
5合目を過ぎ、6合目の少し手前で、最初の鎖場が登場します。
ただ、苗場山の鎖場は、そこまで難易度が高くありません。個人的には、日光男体山であれば、鎖なしで上り下りしていたようなレベルの岩場と感じました。岩場に、手すりとして鎖が設置されている印象です。
ほとんどの人が鎖を使わなければ上り下りできないであろう場所ではありません。単純な鎖場だけの難易度では、岩殿山の方が上でした。
もちろん、安全のためには、出来る限り鎖を利用した方が良いですが、登山に慣れていて、鎖を使わずに上り下りしている人もちらほらいました。
鎖場の位置は、ヤマレコの山行記録に場所まで登録しておきました。PCで見れば地図上に緑の四角として表示されるので、参考にしてください。
8合目以降の山上湿原の開放感
8合目以降は、見晴らしの良い山上湿原に出ます。急に風が強くなりますので、上着を羽織ります。
眺めが良く、ここまで上った甲斐があります。池のことは、池塘(ちとう: 山上湿原の泥炭層にできる池沼)というそうですね。
山上湿原に出て以降は、斜度は緩くなったはずなのに、ここまででだいぶ足を削られているので、木道を歩く足がやや重いです。
山頂手前には、山小屋ヒュッテ(自然体験交流センター)があります。100円で、きれいなバイオトイレを借りられます。飲み物の販売などもありました。
見晴らしの良い休憩スペース
山頂標識のある場所には、眺望はありません。
代わりに、山小屋からすぐのところに、広くて見晴らしの良い休憩スペースです。
最後に
同じく高原リゾートともいえる霧ヶ峰も行きましたが、霧ヶ峰はバスツアーの観光客もたくさんで、賑わっていました。
一方、苗場山は、標準時間で往復6時間半のコースなので、山頂付近の山上湿原に到達できるのは登山客のみです。
初心者にはややきついくらいの工程と思いますが、晴天ならそれに見合う醍醐味は味わえます。