野山で静かに過ごしたい

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日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

高速鉄道(新幹線)で日帰り香港→深セン観光。途中で乗車チケットなくした

2018年9月に開通したばかりの、香港から深センを結ぶ高速鉄道。従来は香港から深圳に行くには電車やバスを乗り継いで1時間半かかるところ、この列車なら、なんと乗車時間はたったの15分弱。乗車してみました。

乗車時間は15分といっても、香港と中国の国境またぐため、荷物検査や入国審査なども経て、以下の工程があります。この高速鉄道は香港バージョンの新幹線とも思われるようですが、日本で新幹線に乗るような気軽な感覚で行くと疲労困憊しますので、要注意です。

駅内も東京ビックサイト並みに広く、延々と歩かされるので、切符を買ってから乗車するまでの1時間は、決して余裕はありません。

しかも私は、途中の機械のごたごたで乗車チケットをなくしました・・そのリカバリ方法も記載します。

高速鉄道(新幹線)での香港→深セン

まずは始発の西九龍駅へ向かいます。地下鉄の九龍駅からは、高級ショッピングモールのELEMENTS (圓方、エレメンツ)の中を通ります。

 

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香港の中でも、極めて綺麗な建物です。

乗車チケット購入

外国人は切符の自動販売機を利用できず、奥の対面カウンターに向かいます。購入時はパスポートが必要で、窓口の人がパスポート番号を手で打ち込みます。

今回は、深セン中心部の福田駅行きを購入しました。

15分程度の短い乗車時間のため、二等席を選択します。

直近の列車の切符は、購入締め切りになっています。満席と言うわけではなく、この後の工程に時間がかかるので、早めに販売ストップになります。

有人ゲートで、パスポートと乗車チケット確認

ここからは基本的に写真撮影NGのため、文章中心にご説明します。

パスポートと買ったばかりの乗車チケットをゲートの人に見せ、先に進みます。

手荷物検査(ペットボトル飲料も持ち込める)

手荷物を検査にかけます。国際線の手荷物検査とは異なり、500mlなどのペットボトル飲料も持ち込めます。

機械で顔写真(ここで乗車チケットなくした)

外国人はパスポートを読み取らせます。香港人向けの身分証明カード口が光っていたので、そこに切符を入れるのだと勘違いして、乗車チケットを入れてしまいました。

足跡マークが書かれた箇所に合わせて立ち止まり、機械で顔写真を取ります。進めども進めども乗車チケットが返却されず、ついにゲートを通過してしまいました。

幸い、各ゲートには職員がたくさんいるため、職員の一人にすぐ声をかけ、間違えて乗車チケットを挿入してしまったことを伝え、機械を開けてもらいました。しかし、なぜかチケットは見つからず。その間にも何人か通行していたため、他の乗客が間違って持っていってしまったのかもしれません。

ここまでにすでに相当の距離を歩いてきましたが、またのチケット売り場に戻らなければならないかと絶望していたところ「下の階で購入できる」とのことで、とりあえず進むよう言われました。

入国審査

飛行機で入国する際と同様、出入国審査があります。パスポートとArrival Cardを渡し、指紋を取ります。機械の指示アナウンスは日本語が流れます。

ここでは乗車チケットを求められなくて、心底ほっとしました。

手荷物検査

再び機械に荷物を通します。Declearという表記があり、税関手続きがあればここで行うようです。

広い休憩所

広い休憩所が登場し、ここでようやく一息つけます。吹き抜けで天井が高く、開放感があります。正月なピークシーズンは混むのかもしれませんが、2月のオフシーズンだったので、問題なく座れるくらいの混雑具合でした。

しかし、乗車チケットを紛失していた私はそれどころではなく、チケット窓口を血眼で探しました。ここまでの間に国境を表す写真スポットもあったはずですが、それも失念。

チケット窓口・再発行

チケット窓口を発見し、乗車チケットを紛失してしまったことを伝えたところ、2HKDだけで再発行してもらえました。ただし、2度目に紛失した場合は再発行はできず、また購入することになるそうです。もう時間もないので、なくさないようにと念押しされました。

 

そんなに乗り気でもなかった深セン行きですが、無事に乗車チケットが手に戻って問題なく定刻に乗車できることが、こんなにありがたく感じるとは・・

最後の改札口 

行きはチケット紛失事件で焦っていて写真が撮れなかったので、上の画像は帰りの福田駅のものですが、基本的には同様です。

ここまできてようやく、ホームに向かう直前の改札機です。新幹線の改札機にも似ています。ただし新幹線とは異なり、自由にホームに入れず、出発時刻の15分前に改札口が開くまで、並んで待ちます。

ようやく乗車

改札口を通過可能になったら、速やかに列車の指定席に乗ります。驚いたことに、発車時間は定刻の1~2分前でした。定時にギリギリ乗り込むようでは危険です。

 

車内は、日本の新型ロマンスカー並みに清潔で綺麗です。車両にはいくつかタイプがあるようですが、私が乗ったタイプは車内販売もありました。

15分で到着。残念ながら外はずっとトンネルで、景色は楽しめません。

乗車チケット紛失事件のせいで、深セン観光のためにとっておきたかった体力をだいぶ削られたものの、車内は静寂そのもので、ひと眠りできました。

深圳福田駅到着

福田駅到着後は、乗車前の煩雑さが嘘のように、改札を抜けるだけで通行できました。

(おまけ)深セン→香港への帰り

福田駅から香港に戻るときも、外国人は自動券売機は使えず、対面カウンターで乗車チケットを購入する必要があります。手荷物検査の煩雑さはあれど、入国審査は香港側で行うため、多少は時間が短くてすみます。