野山で静かに過ごしたい

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日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

安い&コスパの良い登山用靴下は自衛隊靴下

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またしても前回の記事からあっという間に1年ほど経過してしまいました。社会の様子もだいぶ変わりましたが、登山は継続的に続けています。

今日は、ずっと書こうと思いながら後回しになっていた登山靴下の話を書きます。

登山靴下はこれまで何種類か試しましたが、2年前に非常にお気に入りの靴下と出会えてから、ずっと一筋です。

汎用性を重視し、厳冬以外の年間を通して利用できる前提で、長距離歩行にも耐えうる、厚手ではなく中厚手の登山靴下を対象としています。

登山靴下の条件

以下が、Yamakei Onlineに掲載のスポーツシューズ店の専門家による見解です。

トレッキングシューズのほとんどは、防水機能がついています。多少の雨なら足までびっしょりと水濡れしないように工夫されているのですが、濡れない分、足側の湿気がこもるんですよね。靴自体の防水性を高めようとすると、どうしても通気性が損なわれてしまうので・・・。だから靴下は、「汗ムレの処理」をどうするかが大切なポイントになります。

「ムレない靴下選び」をするときにチェックしてほしいのが、素材です。綿や化学繊維だけで作られたものではなく、吸湿性に優れた天然繊維であるウールをブレンドしたものを選ぶようにしてください。目安としてウールの混率は、4割以上、できれば6割くらい入っているのが望ましいですね。

適度な厚みがあって、さらにフィット感の高いものがベターです。足、靴、靴下の関係性でいうと、足と靴の一体感はもちろんですが、足と靴下の一体感もとても重要。

巷で人気の登山靴下

多数の商品をカタログ的に紹介するオウンドメディア記事では、登山靴で有名なキャラバンや、メリノウール商品専門のスマートウールなどの商品がよく紹介されています。 

 

 これらの商品の相場は、1足で約2,500円程度のようです。

実際に試した商品

ユニクロのパイル靴下

全国どこでも購入できて、しかも安価なのがユニクロ製品の強み。メンズのパイルソックスも2021年8月時点では1足390円です。

UNIQLO MEN パイルソックス

ただし、ユニクロ製品が上述の登山靴下の条件のうち満たしているのは「適度な厚み」のみ。汗ムレの処理・足と靴下のフィット感については非対応です。

また「適度な厚み」があるといっても、登山に耐え得るものではありません。登山靴下のかかととつま先への負担は大きく、靴ズレの可能性は高まります。

高尾山や筑波山レベルの低山に1〜2回行く程度なら間に合わせにはなりますが、継続的に登山をするなら、別の登山靴下をおすすめします。

ミズノ

ユニクロの次に購入したのが、ミズノのドライベクターパイルソックス。

価格は約1,500円で、高品質な製品をボリュームディスカウントで安価に提供可能な、信頼のミズノです。

さすがのドライベクターで、汗ムレは全く気にならなくなりました。

しかしこの商品もあくまでトラベル・ウォーキング用の薄手商品のため、1年近く利用した時点で片方の靴下のつま先に穴が開き、次の登山靴下が必要になりました。

モンベル

次に購入したのは、モンベルのメリノウールソックス。

モンベル | オンラインショップ | メリノウール トレッキング ソックス

前述の「吸湿性に優れた天然繊維であるウールをブレンドしたものを選ぶべし」というアドバイスに従いました。ウール61%なので、まさに理想的ですが、価格は1,980円と、ミズノより高額になります。

確かに汗ムレは気になりませんが、私はそこまで足が多汗なタイプではないため、ドライベクターとの差があまり実感できず「素材は必ずしもウールでなくてもいいかな」と感じました。

一方で、フィット感に難があったのと、洗濯のとき縮まないよう気を遣うのが面倒で、これは引き続き使用しながらも、合成繊維の靴下をもう1つ探すことにしました。

【おすすめ】自衛隊靴下

最終的に出会ったのが、自衛隊靴下です。以来、2年間ずっと愛用しています。

なんといっても、自衛隊の要望をもとに40km行軍に耐えられるように製作された靴下なので、他の靴下とは一味違う工夫が随所に凝らされています。実際に自衛隊員にも使われているそうです。

2足組で約2,300円なので、1足で換算すると約1,150円となり、モンベルはもちろんミズノよりもコスパが良好です。

この商品を最初に見つけたのは、年末に楽天ふるさと納税の枠を使い切ろうと物色しているときでした。ふるさと納税だと8,000円で、還元率約3割です。楽天ポイントを考慮すると、もう少しお得。枠に余裕がある場合は、ぜひふるさと納税の利用も検討してください。

ひと目みてわかる一番の特徴は、つま先部分が外側縫い合わせになっている点です。縫い目が足に接しないので、足マメやスレ対策になります。

おそらく最初にダメになるであろう、つま先とかかと部分は、十分に補強してあります。通気性を重視した設計で、ウール素材ではなくとも汗ムレ対策は万全。

2年間、月に2回ほどの登山で使い続けて、まだまだ現役です。2足組のうちもう1足がまだ新品のまま控えており、ダメになってもすぐスペアがある安心感があります。