WordPressへのはてなブログ「読者登録」ボタン追加は、規約違反に注意
このはてなブログの他に、別ジャンルのサイトをWordPressで運用しています。
しかし、はてなブログのような読者機能がないため、いまひとつ読者の属性が見えず、やりにくさを感じています。
WordPressを運用しながら、はてなブログの読者機能を活用できるのかが気になり、調べてみました。
しかし、公式に解釈を確認しましたが、残念ながらWordPressにはてなブログ読者登録ボタンを追加して運用するのは、難しそうです。
はてなブログの読者登録ボタンとは
2011年に追加された機能です。
気になるブログをチェックできる「読者機能」を追加しました - はてなブログ開発ブログ
気になるはてなブログを見つけたとき、はてなブログのアカウントにログインした上で「読者になる」ボタンをクリックすれば、読者になれます。
読者になると、はてなブログのダッシュボードで、購読しているブログの更新情報を確認できます。
読者の一覧は、Aboutページで確認できます。Aboutページは、ブログURLの末尾に/aboutを付けて訪問できます。
読者登録ボタンは、非表示にすることも、カスタマイズすることも可能です。
ちなみに、自分のブログでも読者になれます。
読者機能のメリット
自分のブログを継続的に購読してくれるリピーターを獲得できます。その人がブログを運用していれば、どのようなことに興味があるのか、かなり深い部分までわかります。
私のブログでは、読者登録をしてくれている人ほどリピート訪問が多く、滞在時間も長い傾向です。
SEOでも滞在時間の長さやリアクションは重視されているため、読者はとても貴重な存在です。
さらに、読者登録は、コメントやはてなブックマークよりはハードルが低く、比較的気軽に読者登録ボタンを押してもらえる印象があります。
読者登録ボタンの設置方法
プロフィール内での表示
基本的には、プロフィールの一要素として表示されます。デザイン > カスタマイズ > サイドバー > プロフィール > 読者になるボタン で、表示・非表示を管理できます。
HTMLコードでの表示
任意の場所に表示することも可能です。記事の上部や末尾に設置して、読者登録を促す工夫をしているブログも散見されます。
表示のためのコードは、管理画面の設定 > 詳細設定 から取得できます。
WordPressへの読者登録ボタン設置は注意
コードで任意の場所に表示できるなら、WordPressに表示することも問題なく思えるかもしれません。
しかし、規約に抵触するので注意が必要です。
抵触する規約
コメントやはてなスター、また読者機能など他のユーザーに通知される機能では、機能本来の目的に沿った節度ある利用を心がけてください。宣伝や誘導など不適切な目的とみなされる使用や、過度の使用を行わないでください
はてなブログのガイドライン - はてなブログ ヘルプ
「宣伝や誘導など不適切な目的とみなされる使用や、過度の使用」の解釈ですが、ユーザーの意図しない挙動がアウトになります。
「読者になる」ボタンをクリックする場合、ユーザーの認識では、当然ながらそのボタンが表示されているブログ(この場合はWordPress)の読者になる想定です。
しかし、他のブログ(この場合は、まだ訪問してもいない はてなブログ)の読者になってしまうのですから、ユーザーの意図しない挙動といえます。
このような読者登録ボタン設置は、規約違反です。
読者登録ボタンの対象となる はてなブログの見分け方
上の画像は、はてなヘルプページを閲覧中のGoogle Chromeです。コードで設置された読者登録ボタンでマウスオーバーすると、左下にURLが現れます。
URLは、
blog.hatena.ne.jp/[はてなユーザーID]/[はてなブログURL]/subscribe/iframe#
という構造なので、実際にどのサイトの読者登録ボタンなのか判別できます。
もしWordPressに読者登録ボタンを設置するなら
はてなブログの読者登録ボタンを使うのは事実上難しい
規約に抵触する問題点は、読者の予期せぬ挙動です。
可能性として、「WordPressサイトの他にも、はてなブログを運営しています。この読者登録ボタンは、そのはてなブログのボタンです」と、明示的に示せば、使用余地はあるかもしれません。
しかし、たとえ運営者が同じでも、サイトを見ずに読者登録することはまずありえないでしょうから、現実的な使い方ではありません。
事実上、はてなの読者登録ボタンは、はてなブログのための機能であり、WordPressでの活用は難しいと言えます(私がまだ気づいていない使用法もあるかもしれないので「難しい」という表現にとどめています)
プラグイン: Subscribe2
どうしてもWordPressで読者を獲得したい場合は、Feedlyなどを使うのが一般的です。
WordPressのプラグインでも、読者を獲得できるものがあります。登録した読者には、記事の更新時に通知が届く仕組みです。
Subscribe2 – WordPress plugin | WordPress.org
メールアドレス登録が必要で、メールでの通知になるので、読者登録ボタンと比べると、どうしても登録のハードルは高いですが。
まとめ
- 読者登録ボタンを使うとき、ユーザーの意図しない挙動を起こしてはいけない
- 現実的には、はてなの読者登録ボタンは、はてなブログでのみ活用でき、WordPressでは活用できない
- 技術的にはWordPressへのボタン設置も可能だが、制約があり、メリットはない
読者登録ボタンは、はてなブログでのみ使用でき、はてなブログを活用するひとつのメリットと言えます。