野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

箱根旧街道ハイキング おすすめの服装と靴

先日、箱根旧街道の石畳を歩いてきました。3月最後の日曜です。

箱根はもっと混んでいるイメージがありましたが、すれ違ったハイキング客は5名程度でした。駅付近の喧騒を離れて、歴史と自然をゆっくり堪能できました。

今回は、その時の服装と靴を紹介します。

服装は普通のハイキングと同様でOK

服装については、普通のハイキングと同様で大丈夫です。時期にもよるでしょうが、汗冷えや、突然の雨による体の冷えを防げれば問題ないでしょう。

また、ゴールの芦ノ湖畔は、強い風が吹くと意外と寒いため、羽織るものを持参することをおすすめします。

気温は10〜25度程度なら、私のベースの服装は以下です。

 

天候が読めない(暑いか寒いか予想できない)運動時に、とても便利な自衛隊衣料。半袖バージョンもあります。

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652401 OD 日本 M-(日本サイズM相当)

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652401 OD 日本 M-(日本サイズM相当)

 

 

汗が多い人や真夏は、自衛隊衣料の下にこれを着用し、素肌から汗を離します。登山用アイテムなので、ちょっとお高めです。

 

透湿性が高いので、真夏以外はオールシーズン着ています。これさえ着ていれば、雨でも安心です。

 

注意すべきは石畳での転倒

服装よりも注意すべきが、靴です。

このコースの特徴は、石畳が滑りやすいことです。

晴天でも日当たりが悪い場所は濡れている

ご覧の通り、コケが生えている箇所がたくさんあります。晴天でも日当たりが悪いと、うっすら濡れています。

石畳ハイキング向けの靴

スニーカーは危険

濡れた石畳は、雨が振っている地面のような状況です。

濡れた地面で踏ん張れない、グリップ力のないスニーカーは、おすすめできません。

モンベルトレッキングシューズ [10,000〜30,000円]

滑り止めに対して最善を尽くすなら、モンベルがおすすめです。湿潤状態でも、一般ラバーの1.5倍の静止摩擦係数を誇ります。

複数のモデルがあり、一番高額なアルパインクルーザーでは定価3万円前後、ウォーキング向けのモデルなら1万円以下もあります。

上のランクは、山登りやトレッキングをする上級者向けのモデルですので、一度のハイキングに行きたい人が買う用途としては、ちょっと高額です。

www.montbell.jp

トレッキングシューズ [10,000〜15,000円]

登山をする方なら、いつものトレッキングシューズでも良いかもしれません。ただし、コースのほとんどは石畳と舗装道なので、トレッキングシューズだと歩きにくいと思う人もいるようです。

私も普段はキャラバンのトレッキングシューズですが、今回は普段使いの靴にしました。

 

【おすすめ】ムーンスター [5,000円前後]

雨に対するグリップ力が欲しい、けれども価格が抑え目で、普段遣いにも活用したい人には、ムーンスターがおすすめです。国内旅行・軽めのハイキング・近所の散歩など、全部この靴を汎用的に使えて便利です。

以前は、どこに行くにもスニーカー愛用していました。しかし、とある国内旅行にて、防水機能がない靴でひどい目に遭いました。以来、普段使いもできて、防水機能のある靴を探していました。

そこで見つけたのが、ムーンスターです。靴底のエバックスNは、濡れた地面と乾いた地面の防滑性の差が少ない素材で、雨に濡れても滑りにくい仕様です。 

 

【おすすめ】メレル [10,000〜13,000円]

ムーンスターコスパが良く気に入っているのですが、唯一の難点が、長距離を歩くとムレることです。靴下の先が濡れていることもあります。。

このムレを低減するのが、防水透湿素材であるゴアテックスを使ったモデルです。家族が使っているのはメレルです。

メレルは1981年創業のアメリカのシューズメーカーで、グリップ力の高いアウトドアシューズを扱っています。

比較的安価なモデルはモアブですが、カラーによっては、Amazonでお得に手に入ることもあります。

片足450gと、ローカットにしては重い方ですが、不思議と軽い靴よりも疲れません。靴底の厚みがしっかりしていて、グリップが効いています。

たまに「メレルは滑る」という口コミを目にします。実際使ってみると、全くすべらないということはなく、濡れた石や木の上では、まれに滑ることはあります。

しかし、グリップ力の低いスニーカーと比べれば、もちろん機能はずっと上です。滑るとうい口コミは、期待値が高いことが原因ではないかと思います。

実際、このムーンスターとメレルの靴で箱根旧街道の石畳も歩きました。当日は晴天でしたが、前日に短時間降った雨が乾いていない場所が複数ありました。1回だけ滑りそうになった以外は、安全に歩けました。

滑りやすい場所の歩き方の工夫

耐滑最優先なら、もちろん最高レベルのグリップ力がついた靴がベストですが、そうでない日常の雨用のグリップ力の靴の場合、歩き方も気をつけておきましょう。

厚生労働省の転倒防止資料によると、滑るパターンは以下の5つだそうです。

滑りのメカニズム

  • 急ぐほど滑る
  • 歩幅が大きいほど滑る
  • 曲がるとき、方向転換するとき滑る
  • 重い物を持つほど滑る
  • 昇りより、下りで滑りやすい

対策

  • 急がず、あわてず、一歩一歩ゆっくり歩く!
  • 小さな歩幅で歩く!
  • 少し膝を曲げ、足裏全体を路面につける気持ちで!
  • できるだけ両手をふさがない!
  • 滑りにくい履物を履く!

参考: 厚生労働省資料

これを意識し、注意して歩くことで、転倒を回避しましょう。

最後に

道中にある甘酒茶屋は、時間があればぜひ立ち寄って下さい。甘酒と力持ち(ごま・ウグイス)が名物です。甘酒は、砂糖を使わず天然の材料だけで、疲れた体に染み渡りました。

江戸時代の人も、こんなふうに茶屋で休憩しながら、この道を歩いたんだなぁと、しみじみしました。

転倒に気をつけて、良い旅を!