【岩殿山】鎖場方面は傾斜が急。難易度は高め
日光男体山で、ガレ場への抵抗感がだいぶ薄れたので、次は鎖場に慣れるべく、岩殿山を選びました。
立ち寄り湯でリラックスするのも目的にしているのですが、オープンして間もない温泉を中心にめぐっています。今回は、宿泊もできてモダンな温泉施設、「より道の湯」に行くのも楽しみにしていました。
岩殿山の見どころ: 鎖場
やはり有名なのは鎖場です。都心で日帰りで行ける距離で、標高もそれほど高くなく、鎖場を楽しめるので人気があります。
鎖場を迂回して歩ける林間コースもあるので、必ず通らなければならないことはありません。
私が登ったときは、人が待っていたため、残念ながら撮影する余裕がありませんでしたが、鎖場の様子は大月観光協会のページで見られます。
大月市観光協会 - お知らせ - 岩殿山鎖場ルート迂回のお願い
鎖場の歩き方・通過のコツ
以下のサイト・ページを参考ににさせていただきました。
- 鎖の支点から支点の間は、1人ずつ。1人が滑ると振られて危険。
- 鎖やロープに安全な強度があるか、必ず確認する。
- 鎖場が続く場所は、トレッキングポールなどはザックに収納する。
- 場所にもよるが、可能なら鎖は片手で利用し、もう片方の手は信頼できる支点をつかむ。
- 鎖で手が傷つくこともあるので、滑りにくい手袋を利用。私は、普段は突起付き軍手、寒い時は防寒テムレスを利用しています。
- 登る前にどこに足を置くか考える。
- 手を伸ばすより先に、足を先に上げることを優先。
- 難しいと思ったら後ろ向きに降りる。
- 足場は自分の目で確認する。後ろを見ず足で探るような降り方はしない。
しかし、後述の通り、鎖場以外の箇所も油断は禁物です。
岩殿山の公式情報
大月市観光協会 - お知らせ - 岩殿山鎖場ルート迂回のお願い
岩殿山の登山コース
岩殿山山頂までは、登山道が整備されて、手すりもあり、歩きやすいコースです。小学生の団体も見かけました。
岩殿山の山頂を目指し、そのままピストンで下る分には、そこまで大きな危険はありません。しかし、天神山に向かうコースに入ると、一転します。
Yamakei Onlineでは、危険箇所が「!」マークで確認できます。
大月市のシンボル、スリル満点の岩峰・岩殿山 日帰り - モデルコース Yamakei Online / 山と渓谷社
移動距離8.5km、標高差1,000mに満たない山なのに、技術度が★4、体力度が★3とあり、不思議に感じましたが、実際に行ってみて、確かに難易度が高めだとわかりました。
岩殿山の事故
ヤマレコで、岩殿山での事故報告をしてくださっている方々がいます。参考にさせていただき、類似の事故を防ぎましょう。
岩殿山で妻が突然滑落(;゜Д゜)!! 大月駅から岩殿山〜お伊勢山〜高川山〜むすび山周回 - 2014年04月13日 [登山・山行記録] - ヤマレコ
【事故報告】岩殿山(ランチハイキングから一転…救助要請と顛末。岩殿山口IN浅利口OUT) - 2016年09月10日 [登山・山行記録] - ヤマレコ
いずれも、鎖場ではない通常の道での滑落事例でした。
鎖場や稚児落としは明らかに危険なので、皆が注意します。
しかし、本当に危険なのは、それ以外の場所での油断です。硬い地面の上に砂礫が載っていることに加え、傾斜が急なため、非常に滑りやすいです。
また、鎖場以外にもロープ箇所が複数あります。トレッキングポールを持っていく場合は、収納しなければなりません。総じて、登山初心者には難易度が高いと思いました。
岩殿山山頂までの道のり
舗装された歩きやすいコースです。手すりもあります。
途中で見える町並みは、見晴らしが良いです。
山頂からのパノラマ写真。残念ながら、曇っていたので富士山は見えず。
山頂到着後、さらに進むと、烽火台の道標があります。
岩殿山 土砂崩れで通行止めの様子
山頂手前、土砂崩れで通行止めの箇所がありましたが、登山コースではない箇所でしたので、通行には問題ありませんでした。
稚児落としまでの道のり
山頂から降りて、途中まで進むと、看板があります。この先が、天神山と稚児落とし方面です。
この看板の直後、ロープがある急斜面があります。ここから先は、初心者には注意が必要な、技術を必要とするコースに入ります。
岩殿山コースの鎖場
目玉は、なんといっても2カ所の鎖場。しかし、2つ目の鎖場は、通行止めになっています。
岩殿山コース通行止めの様子
2つめの鎖場であるトラバース(斜面を横方向に横断すること)は、テープが貼られており、通れません。林間コースを通ります。
1つめの鎖場の様子は、以下ページを参照してください。
大月市観光協会 - お知らせ - 岩殿山鎖場ルート迂回のお願い
稚児落としの高度感
稚児落としが見えてきたあたりから、注意喚起の看板があります。
高いだけならまだしも、岩の上で不安定です。強風で落ちたら、絶対助かりません・・
この先の下りも滑りやすく、ロープ・鎖・木の根を伝って慎重に下ります。メインの2箇所の鎖場(1箇所は通行止め)以外にも、この程度の鎖が複数あって、体力を奪われました。
立ち寄り湯は、寄り道の湯
今回の旅のもう一つの目的は、この温泉への訪問でした。2018年にオープンしたばかりで、1周年記念時期とのこと。
今回は早めに温泉に到着したものの、既に駐車場は満員。人気ぶりが伺えます。
建物全体は新しくきれいで、モダンなデザインです。
岩盤浴は3部屋で、それぞれの部屋が10人以上入れて、十分なスペースがありました。滝の流れる部屋があり、そこまで高温でもないため、心地よい水の音を聴きながら、何度か眠りに落ちてしまいました。
宿泊もできるので、これより西側の山に訪問するときは、拠点にしたいと思います。
ただし、現時点では宿泊客も朝風呂に入れないようなので、要注意です。