登山の道迷い対策GPSアプリはヤマレコがおすすめ
警察庁が毎年発表している「山岳遭難の概況」データによると、遭難理由のNo.1が「道迷い」です。
知名度が高く手軽に行ける山でも、コースによっては人が少なく、油断できません。台風など自然災害の後には登山道がわかりづらくなり、誰にとっても道迷いの危険性は十分にあります。
私は事故の確率を最小限におさえるために、標高が低めの山でも、トレッキングの際には必ず登山GPSアプリのヤマレコを利用しています。
事前に地図をダウンロードし、オフラインでも使える
まず最初に、山行計画を作成します。計画は1から自分で作成しなくても、他の投稿者の山行記録をコピーしてそのまま利用できるので便利です。
自分のiPhoneやAndroidにヤマレコアプリをインストール、ログインすると、PCで作成した山行計画を確認できます。その記録から、地図をダウンロードしておきます。
GPS機能はオフラインでも利用できるので、携帯電話の電波がなくても、ダウンロードした地図上で自分の位置を確認しながら登山できます。
登山中にできるだけ携帯電話のバッテリー消費をおさえるため、機内モードにしても使えるということです。
登山が終了したら、終了ボタンを押すのを忘れずに。
電波が通じるところでGPS記録や写真等をアップロードして、完了です。
歩くペースの速さや、登山記録を振り返れる
歩くペースとして、※ヤマプラ掲載の「山と高原地図」標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率(全コースのうち91%の区間で比較)が表示されます。
ベータ機能で、途中で長時間休憩したときは表示されなくなってしまうので注意です。
プロフィールにも、登山経験として山行日数が表示されます。初心者のうちは、登山に1回行けば、レベルアップを実感できますので、自分の成長の軌跡を確認できるようで楽しいです。
任意の相手に現在地を共有できる「いまココ機能」
現時点では、日本の登山GPSアプリはヤマレコの他にYAMAP(ヤマップ)があります。
現時点でYAMAPにはなく山猫のみに存在する機能が、現在地を任意の相手に共有できる「いまココ機能」です。
「いまココ」機能は、いまの山の現在地を確認できるヤマレコの新機能です!|ヤマレコ
アプリの設定に応じて5分から30分に一回、現在地の情報がヤマレコのサーバーに送られます。
家族が登山している間、休憩中にメールで提示連絡するといっても、登山中は食事や休憩にも忙しく、そんなに頻繁にメールをやりとりできるわけではありません。
そんなとき位置確認をできると、留守番している身としてはとても安心です。特に、泊まりがけの登山のときはなおさらです。
位置情報を共有するには、ワンタイムの認証コードを相手に知らせます。相手は、ヤマレコにユーザー登録していなくても閲覧できます。利用終了したらコードを削除すれば、いつまでも位置情報を見られることはないのでご安心を。
なお、2017年の時点でヤマップには位置共有機能はないとのこと。
もし搭載されたら、ヤマップの利用も検討します。
【公式】YAMAP
現状、現在地をご家族などが確認する機能はございません。
他の端末に位置情報を通知するには、通信が必要となりますので、
今後、通信ができる環境であれば通知できるなど、検討をしてまいりたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせ掲示板「現在地を家族と共有したい」|ヤマップ(2017/09/22)
まとめ
土日など登山者・利用者が多い日にはアクセスが集中してサイトが重くなったり、頻繁に使用する山行計画〜山行記録登録までのUIが初心者にわかりづらいなどが玉に瑕のヤマレコですが、「いまココ機能」が必要な人には、日本の登山アプリの中ではベストだと思います。
絞り込み検索で使える要素が少ない、広告が多いなどと不便に感じたときは、月360円のプレミアムプラン登録を検討するのも手です。