野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

安い&コスパの良いベースレイヤーは自衛隊衣料

先日の記事で「ドライレイヤーの人気はミレーとファイントラックに集中しているが、ドライレイヤーは各人のおすすめが分散し、なかなか決め手となる商品を1つに絞り込めない」と書いた件の詳細です。

quiet-nature.hatenablog.com

私自身は、試行錯誤の末、気に入って使っているベイスレイヤーが1点あるのですが、下でもご紹介する「ミレーが推奨するベースレイヤーの条件」から外れているので、この選択がベストと言い切っておすすめするには、少し自信がありません。

あと、私は人より少し汗かきです。10〜15分くらい歩くだけでも、脇に軽く汗をかく程度です・・

なお、季節によってもベストなベースレイヤーは変化しますが、ここでは汎用性を重視し、猛暑や厳冬以外の年間を通して利用できる前提で、最大でも累積標高差1,000m級の、ビギナー向け登山での利用を想定しています。

(2019/9追記) 日光男体山南アルプスの山・乗鞍岳なども、このベースレイヤーとともに乗り越えたので、積雪期や厳冬期でなければ2,000〜3,000級でも十分対応可能です。

ベースレイヤーとは

ドライレイヤーが吸い上げた汗をスムーズに吸い込み、拡散させることが求められるレイヤーです。肌に触れる面積も多いため、肌ざわりや着心地の良さも重要です。一般的には、シルクやウールなどの天然素材や、高機能の化学繊維が使用されます。

ミレーが推奨するベースレイヤーの条件

ミレーの公式サイトには、以下のように説明があります。

ドライナミックメッシュと、その上に重ね着するレイヤーは、体にフィットしたサイズを選ぶことが重要です。体にフィットさせることで、はじめて、ムラなく汗を吸い上げる効果が生まれます。
また、素材も吸水速乾のもの(ポーラテック® パワードライ素材や、メリノウール素材のウェアなど)を選択することが重要です。

巷で人気のベースレイヤー

雑誌のような体裁で、複数商品を網羅的に紹介するスタイルのオウンドメディア記事では、ファイントラックのメリノスピン、パタゴニアのキャプリーン、モンベルのジオラインなどがよく取り上げられています。

登山で着るベースレイヤーとは?おすすめ商品で比較解説する効果と選び方 | 暮らし~の[クラシーノ]

登山用ベースレイヤーは素材に注目!季節別のおすすめモデル紹介|YAMA HACK 

ファイントラック finetrack Men's メリノスピンライトジップネック FUM0712 (OA) S OA

ファイントラック finetrack Men's メリノスピンライトジップネック FUM0712 (OA) S OA

 
(モンベル)mont-bell ジオラインEXP.ラウンドネックシャツ Men's 1107518 BK ブラック S

(モンベル)mont-bell ジオラインEXP.ラウンドネックシャツ Men's 1107518 BK ブラック S

 

ただ、これらのほとんどは1着が高額なので、まだ累積標高差1,000m以下の低山ばかり登っている私には、購入がためらわれます。強いて言うなら、3,000円前後のモデルもあり、この中では安い部類と言える、モンベルのジオラインでしょうか。

実際に試した商品

ユニクロのドライEX

1,500円前後と廉価で、汗のベタつきを感じさせず、さらっとしています。

登山では、日除けや怪我防止のために、夏でも長袖の着用が推奨されます。しかし、残念ながらユニクロのドライEXシリーズには、現時点では長袖タイプはありません。

また、保温力は期待できないため、夏向けとして使用するか、冬は重ね着が必要です。ジョギングやジムでの利用には便利ですが、登山での汎用性はやや下がります。

最近は人気商品となりつつあるので心配ないかもしれませんが、ユニクロ商品なら全国どこでも入手できるだろうと思いきや、人気商品のためすぐ品薄になったり、シーズンオフで販売していなかったり、意外にも入手困難なタイミングがあります。

次の年に同じ商品を買おうとしても型番が変更されたり、微妙なサイズのリニューアルにも注意が必要です。

ミズノバイオギア

ミズノは、安くて機能性が高いので、特に信頼しているブランドです。Amazonでも販売しているので、新たにアイテムが必要になったときは、まず最初にAmazonでミズノ製品を探すクセが付いています。

バイオギアを初めて着たときは、ユニクロのエアリズムやドライEXと比較した際の汗冷え機能の差に感動し、ジョギングでは大変重宝していました。

しかし、3〜5時間に及ぶ登山の汗にはやや苦しいところ。コンプレッションウェア並に体に密着しているので、余すところなく汗を吸い上げるのですが、十分に乾きません。最新モデルでは改良されているかもしれませんが、少なくとも2017年モデルでは厳しいです。

キャプリーン

ミズノのバイオギアでも対応できないとなると、いよいよ高価な商品に手を出さざるを得ないかと観念しました。試しに、キャプリーンの中でも最も廉価な部類の「デイリー」の長袖を、店舗で試着した上で購入してみました。価格は約5,000円。 

画像は↑で確認できますが、プラットフォームよりは公式サイトの方が安価な傾向にあります。アウトレットやセール商品も時々出てきます。 

登山には利用せず、2018年の猛暑のインナーに着用してみた結果、汗かきの私は、価格分の性能の差をあまり実感できませんでした。これならバイオギアで十分という判断です。

もう1ランク効果な「ライトウェイト」が、1年中使えるとおすすめされている記事がありました。「デイリー」はあくまで普段使い用途なので、ライトウェイトを購入していれば、違う結果になったかもしれません。今後のお買い物リストに入れておきます。

【おすすめ】自衛隊衣料

上記商品を含めた吟味の結果、ベストは自衛隊衣料の長袖Tシャツという意見に落ち着きました。自衛隊がスキー訓練の時に着用する服だそうです。

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652401 OD 日本 M-(日本サイズM相当)

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652401 OD 日本 M-(日本サイズM相当)

 
  • 寒い時は暖かく、暑い時は涼しい
  • 汗のベタつきが最小限
  • サイズやタイミングにもよるが、私が購入した時はSサイズ1,600円程度と安価
  • ブラックなら特に、普段使いで着用していても違和感のないデザイン性(ただし、女性が着用するには丈が長い)

自己判断ですが、私にはコンプレッションウェア並に体に密着しているタイプではなく、少しゆとりがある方が良いようです。

同じ素材で、Tシャツもあります。白・黒・カーキ・グレーなど。

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652501 ホワイト 日本 L-(日本サイズL相当)

[ジェイジィエスディエフ] Tシャツ 652501 ホワイト 日本 L-(日本サイズL相当)

  
[キャブクロージング] Tシャツ 652501 メンズ OD L

[キャブクロージング] Tシャツ 652501 メンズ OD L

  • C.A.B.CLOTHING(キャブクロージング)
Amazon

 (2021年8月追記)商品番号は変わりませんが、ブランド名がJ.G.S.D.Fからキャブクロージングに変更になっています。

特に自衛隊に縁があるわけでもないのですが、インソールも自衛隊の御用達メーカーのものを使っています。防衛大を見学したときに売店でいろいろ服飾品を見て、 Amazonでも買えたので試したところ、機能性が高いので愛用しています。

なにより、Amazonで簡単に購入・試着・返品できるという安心感と、翌年も変わらず同じURLで同じ商品が手に入るという利便性が最高です(2015年から販売しているので、なくならないと信じたい)。

せっかく気に入って着用していて、数年後に同じ商品が欲しいと思ったときに、また新しい商品を探し直さなければならない手間がない、という点も「コスパが良い」というポイントに含めています。

累積標高差1,000m程度の登山が中心のうちは、しばらくはこの自衛隊衣料で凌ぐ予定です。

(2019/9追記) 日光男体山南アルプスの山・乗鞍岳なども、このベースレイヤーとともに乗り越えたので、積雪期や厳冬期でなければ2,000〜3,000級でも十分対応可能です。