野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

【伊豆ヶ岳】関東ふれあいの道だけど、ふれあいレベルじゃなく健脚向き

週末の登山は、秩父の伊豆ヶ岳に行きました。

関東百名山も、ようやく13座目です。

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ヤマレコで管理できます。

箱根や奥多摩などを中心に、行きやすい近隣の山から順に制覇しつつありますが、意外にも秩父の方が、箱根よりも早く&安価に行けることに気づきました。

伊豆ヶ岳の名前の由来

山頂にある埼玉県・環境庁の看板によると、複数の説があるそうです。

  • 快晴の日に山頂に登ると伊豆まで見える(実際は見えませんね)
  • 柚の木が多く生えていた「柚ヶ岳説」
  • 山麓で温泉が湧き出ていた「湯津ヶ岳説」
  • アイヌ語の「イズ」説(突峰状の山容)

伊豆ヶ岳の男坂は通行止め

山頂の下にある男坂は鎖場ですが、岩場が崩れやすく危険で、現在通行禁止です。ですがまだ人気が根強く、ヤマレコなどでは自己責任で鎖場に挑む方の記録を見られます。

女坂も2012年の崩落で通行止めになり、男坂と女坂の間に新しい女坂として設けられた迂回路を利用しました。ロープや注意勧告の看板があります。

関東ふれあいの道とは

首都圏の自然歩道で、総距離は1,799kmにもなり、関東の一都六県をぐるっと1周します。高尾山、奥多摩秩父筑波山九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などが結ばれています。

www.pref.chiba.lg.jp

踏破記念制度があり、各コースの撮影ポイントで申請者を含めた写真を撮影して提出すると、記念バッジがもらえるそうです。

伊豆ヶ岳を越えるみち

「ふれあいの道」といっても、伊豆ヶ岳の場合はのどかなハイキングコースと思ったら大間違いです。埼玉県の資料でも健脚向きマークが付いており、標高差・総距離などを見ても、それなりの覚悟が必要なレベルのコースです。

「ふれあい」という言葉の、のどかなイメージとは少し違うかも・・

www.pref.saitama.lg.jp

関東ふれあいの道(3)伊豆ヶ岳を越えるみち - 埼玉県

登山道が始まる前にも「ハイキング気分では危険です」という看板が目につきます。

伊豆ヶ岳の登山コース

吾野駅スタート、正丸駅ゴールのコース

吾野駅(40分)→東郷公園御嶽山第一駐車場(28分)→浅見茶屋(46分)→子ノ権現(47分)→天目指峠(20分)→中ノ沢ノ頭(イモグナノ頭)(10分)→鉄塔横伐採地(6分)→高畑山(27分)→古御岳(19分)→伊豆ヶ岳(24分)→五輪山(5分)→大蔵山(18分)→正丸峠(22分)→伊豆ヶ岳登山口(13分)→正丸駅(1分)

正丸駅から吾野駅に向かうのが一般的なコースのようですが、今回は登山後に西武秩父駅直結の祭の湯に寄るため、吾野駅から正丸駅へと向かいました。

伊豆ヶ岳山頂までの道のり

最初に少しコースを間違えて、本来左手の坂を登るべきところ、直進してしまいました。そのおかげで、高麗川の沿岸に咲く、きれいな桜を発見できたのですが。

吾野駅からスタートすると、伊豆ヶ岳の山頂はコースの後半地点です。そこまではアップダウンが多く続きます。山頂を過ぎると、ひたすら下りです。

道のりでは、伊豆ヶ岳以外にも、いくつかの山頂を経由します。それぞれの山頂に近づくと、コースには岩が多くなり、トレッキングポールを手に持っていると少し登りにくいような急斜面が続きます。

浅見茶屋など、道中の茶屋 

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伊豆ヶ岳は山頂には茶屋はありませんが、登山道の開始前後や駅前には、茶屋や食堂がいくつかあります。

登山道に入る前の浅見茶屋は11時オープンで、煙突から煙が出ていました。 

子ノ権現天龍寺

コースを3分の1ほど進むと、自動車道に出ます。まもなく、子ノ権現天龍寺に到着です。ここまでは車で行けるので観光客が多数います。サイクリストもちらほら。お土産、食事処、お手洗いなどがあります。

天台宗特別寺 子ノ権現天龍寺 公式サイト | Nenogongen Tenryuji

 

伊豆ヶ岳山頂

広い休憩スペースがあります。ご覧の通り、木に覆われていて、景色が抜けるところはわずかです。ここまで登った達成感は格別ですが!

 

小さな大黒様が祀られていました。

チャートでできた山

道中に、地質や文化などを紹介した看板がいくつか立っています。その一つによると、伊豆ヶ岳はチャートが中心でできた山だそう。

以前ブラタモリで、秩父武甲山が取り上げられ、石灰岩と紹介されていました。距離的には近くても、異なる地質なのですね。

立ち寄り湯は、祭の湯

行きたい山はいくつか常にピックアップしておき、ヤマレコの山行計画に溜めてあります。今回伊豆ヶ岳を選んだ理由は、比較的キツめの山で鍛えたかったことと、この「祭の湯」に寄りたかったためです。

祭の湯は2017年4月にオープンしたばかりで、館内はとてもきれいです。駅直結で、お土産屋さんとフードコートを抜け、温泉への入り口に向かいます。

温泉の中にも食事処はありますが、フードコートの方がメニューは豊富です。一度精算すれば、温泉を途中退館してフードコートに行くこともできます。

入場料は、岩盤浴含めると大人1,700円など少し高めです。クーポンも、公式サイトに掲載されているアソビュー以外は現時点では見当たりません。

 

祭の湯: 入場料と割引クーポン(タオル+館内着セット+岩盤浴)

 

やや高額なだけあって、土日の夕方でもさほど混雑を気にせず、ゆっくりお湯につかれました。

 

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名物のわらじカツも、薄くてサクサクで、おいしかったですよ。

Googleの口コミなどを見ていると、地元の人はいろいろ思うところがあるようですが、多少お金を出してもゆっくり過ごしたい観光客としては、居心地が良く、過ごしやすい場所でした。

 

何より、駅直結なので、精算して5分程度で、池袋までの特急電車にさくっと乗れる便利さは、格別でした。 

最後に

今回は登るのに必死であまり写真を撮る余裕がなく残念でしたが、道中、桜や梅やスミレなど、春のきれいな花がたくさん咲いていました。

次回に足を運ぶ機会があれば、その時はもう少し周りの景色も楽しみながら歩きたいです。