野山で静かに過ごしたい

野山で静かに過ごしたい

日帰り登山、アウトドア、国内・海外旅行、移住先選定。都心6区に住みつつも、喧騒を離れたシンプルライフを満喫しています。

混雑回避のための情報ソースまとめ

2019年が始まりました。年末年始は、初詣や初売りなどは人が集まる一方、ビジネス街などは閑散としており、混雑具合に極端な偏りが生じる時期です。

このような時期に限らず、登山や旅行に行くときも、事前に必ず混雑状況を調査します。同じスポットに行く場合でも、人の多さによって、満足度は大きく左右されます。

花見や紅葉の時期はあえて外して、登る山を選んでいます。今のところはまだ、綺麗な花や紅葉は、ヤマレコやその他メディアの皆さんの写真を見るだけで十分楽しめます。

アウトドアに限らず、都会の観光名所も含めて、普段使用している情報ソースを広く集めました。

公式情報

箱根ロープウェイなど人気のスポットは、独自で混雑情報カレンダーをサイトに掲示しています。まず最初に確認するべきは、このような公式情報です。

各種公式情報

(参考)2018年お盆混雑マップ|箱根ロープウェイ
各種混雑カレンダー|箱根ロープウェイ

スカイツリー展望台混雑状況

時間帯別混雑状況・混雑予想 | 沖縄美ら海水族館

(参考)非公式情報

非公式サイトの混雑状況は、アフィリエイト広告収入を目的とした、具体性に欠ける情報も散見されます。しかし中には、独自の予測方法を用いて、非公式でも比較的予測精度が高く運用年数も長い、人気の混雑情報サイトも存在します。

(非公式)ディズニーランド ディズニーシー 混雑予想カレンダー

ディズニーの場合は、公式アプリでアトラクションの待ち時間など確認できますが、携帯端末の位置情報が有効でしかもパーク内にいるとき限定でしか情報閲覧できないこともあり、非公式サイトも需要があるようです。

(公式)東京ディズニーリゾート・アプリ

登山ルート

登山家はご存知の通り、人がスタックすると致命的なトラブルに繋がり得る山のルートなども、混雑カレンダーをサイトに掲載しています。

混雑予想カレンダー|立山黒部アルペンルート

混雑予想カレンダー - 北アルプス穂高氷河圏谷 涸沢 - 涸沢ヒュッテ

道路交通情報

携帯電話がここまで普及する以前は(現在も?)道路交通情報と言えばラジオで効くかNHKのニュースで見るかが一般的でしたが、現在はインターネットで簡単に確認できます。

日本道路交通情報センター
全国の道路交通情報が5分おきに反映されています。

一度入ってしまうと迂回道路がなく、渋滞が起こると致命的な東京湾アクアライン

東京湾アクアライン - |渋滞予測|交通情報サービス株式会社
提供企業は、道路管理者から公式に情報提供されて予測を発信しています。日別・時間帯別の細かいピーク時間・渋滞所要時間など詳細な情報です。

アプリ: 混雑マップ

(iPhone・iOS)混雑マップ|App Store

(Android)混雑マップ|Google Play Store

開発元のAgoopは、ソフトバンク100%出資のグループ会社。ソフトバンクの接続率を支えた、GPSの位置情報データから人の流れ(流動人口データ)を導き出す技術を活用しているようです。

レストランや駅など、人の集まる特定のスポットだけではなく、地図形式で全てのエリアの混雑情報を俯瞰的に閲覧できるのが便利です。

ただし、このアプリは使い方にコツが必要です。

混雑状況を表すヒートマップは、人が少ない方から青→緑→黄色→オレンジ→赤と推移していきますが、このアプリの予測で最も混む時間帯の、休日午後の新宿駅でようやく黄色が登場するレベルです。つまり、ほとんどの場合、ヒートマップの中で最低レベルの紫に該当します。

このように「混雑」の基準が高いとなると、事実上このアプリで判別できるのは「どのくらい混んでいるか」ではなく「人が多いか、少ないか」の2パターンがメインということになります。


たとえば、筑波山の山頂データです。ロープーウェイもある山ですので、山頂に人が集まるであろうことは想像できます。ただし、アプリで示される混雑具合は最低レベルの紫で、場所の広さに対する密集度も勘定できないので、どのくらい混んでいるのか、判断に迷うところです。


スポットをクリックすると、日別の混雑予測(折れ線グラフ)と混雑実績(棒グラフ)を確認できます。元旦の筑波山山頂データでは、混雑予想に反して、真夜中の混雑実績が高いことがわかります。

しかし、筑波山頂の大晦日や元旦の混雑を予測できないとは、混雑予測に使う年別データの重み付けが低いのでしょうか?


せっかくなので、役立った例もご紹介します。
横須賀の大楠山の登山後、帰りの立ち寄り湯で、横須賀温泉湯楽の里とSPASSOのどちらに寄るか迷ったとき、このアプリで混雑状況を確認しました。


湯楽の里は混雑予測よりも明らかに混雑している一方で、


SPASSOは予想以上に空いているとの予測。実際、SPASSOは普段の半分以下の混雑具合でした。

結果的には役立ちましたが、グラフの活用については注意が必要です。グラフデータの最大値は、混雑予測・混雑実績いずれかの最大値が採用されており、この最大値はスポットごとに異なります。縦軸の単位が示されないと、異なるスポットのグラフを単純比較するべきかどうかがわかりません。

また、過去6日間の混雑状況を動画やグラフで閲覧できる一方で、予測を確認できる最新日は当日で、翌日以降の予測は確認できないのが玉に瑕です。残念ながら、事前にレジャーの予定を立てる用途では実用的ではありません。

多くの個人ユーザーの用途はレジャーや通勤の混雑回避でしょうから、以下のような機能が改善されれば、活用の幅が広がると思います。

  1. 翌日以降の予測も閲覧可能にする
  2. ヒートマップの表示単位を改善(現在はほとんどが最低レベルの紫)
  3. スポットごとの混雑予測・混雑実績グラフの縦軸単位を表示(別のスポット同士を相対比較できる工夫)

そもそも法人が大口顧客で、一般消費者向けサービスは注力していないのかもしれませんが。

Googleローカル検索: 訪問数の多い時間帯


Google検索を使って、レストランや駅など人が多く集まるスポットに関する検索をしたことがあれば、一度は目にしたことがあると思います。

時間帯別棒グラフは、訪問データが十分にあるスポットのみ表示され、表示・非表示をコントロールすることはできません。

Google、「混雑する時間帯」をリアルタイム表示に|TechCrunch

(Google公式)混雑する時間帯、待ち時間、滞在時間

Googleロケーション履歴を参照しているだけあってデータ量は相当多いでしょうから、それなりの精度が期待できます。

特定の日付の情報は見ることができず、データは曜日でサマライズされていますが、レジャーの予定を立てる際や、これから行こうとする場所の混雑情報を確かめる用途には重宝します。

ヤマレコ

ヤマレコの山の情報ページに掲載されている、月別山行回数の棒グラフも、よく参考にしています。山によって傾向に差があり、見ていておもしろいです。


高尾山の山行回数です。


雲取山の山行回数です。

ピークが5・11月頃であることは共通していますが、偏り具合に差があります。

NAVITIME


他にも、NAVITIMEが、サービス利用者の検索動向から列車の混雑情報を提示しており、電車旅では大いに役立ちます。無料で利用できます。

混雑予報 - NAVITIME
駅を指定し、検索日から1ヶ月以内の日付を選択すると、混雑度がわかります。

ただし、過去の一定期間と比べて際立って(2〜3倍という大きな変化で)検索数が上昇している日時・時間帯を確認するサービスなので、普段から混雑しているかどうかという点はわかりません。

まとめ

無難かつ汎用的に使用できるのはGoogleローカル検索、使用方法に注意しながら混雑マップアプリを活用し、あとは目的地に応じて他のソースを使い分けます。